2018年の幕開けですね。年が変わり節目となる新年は、目標を立てるのにピッタリの時期。家づくりを始める方が増えるのもこの時期です。
正月は家族が集まることが多いです。「家を建てる」ということは、金額が大きいし生活拠点を定めるという意味でも大きな決断ですよね?だから家族の後押しを受けて決断される方が多いようなんです。
でも、このまま順調に家づくりを始められればいいですが、決断はしたものの何から始めたらいいかわからず家づくりが先延ばし…という方がいらっしゃるのも事実です。確かに、立ち退きを迫られたりしなければ今すぐ住む場所に困ることはないので、家づくりが少し先延ばしになっても今は困らないかもしれません。
では、今後5年先、10年先のことを考えたらどうなると思いますか?家づくりを先延ばしにすると起こる問題がこれだけあるんです。
家づくりを先延ばしすると起こる問題
問題①消費税が上がる
現在の消費税率は8%ですが、2019年10月1日以降に引渡しを受ける住宅は、新たな税率10%が適用されます。ただし、注文住宅など請負契約を行う住宅の場合は、新消費税率施行の半年前までに請負契約を締結した場合には、旧税率が適用される経過措置がとられます。
つまり、注文住宅を建てる場合は来年(2019年)の3月末までに住宅会社と契約を終わらせないと、10%の税率がかかるというわけなんです。
まだ1年もあるから…と余裕を持つのは危険です。
仕事や家族の行事などもあるので、家づくりが毎週確実にスムーズに進むケースはほとんどありません。住宅会社を決めて、土地を探し、住みたい家の打ち合わせをしていけば、1年以上かかるケースはよくあることです。
ちなみに2000万円の家の場合、消費税8%だと160万円で10%だと200万円。その差は40万円にもなります家づくりが遅れると、これだけ多くのお金が必要になってしまうんです。
問題②金利が上がる可能性がある
住宅ローンの金利はここ数年で低下しています。金利は経済の状況で変動するもので確実なことは言えませんが、「今よりもっと下がる」という見方よりも「横ばいか上昇する」という見方の方が強いようです。もし仮に金利が下がったとしてもその下げ幅はわずかで、大幅な低下は考えにくいようです。
3000万円を35年、金利1%で借りた場合、総返済額は約3556万円。一方、仮に金利が2%に上がると総返済額は約4173万円になります。
その差はなんと617万円。
急に1%上がる可能性は低いですが、だんだんと上がる可能性は十分あります。家づくりが先延ばしになると、消費増税分と合わせて数百万円の余計な出費が出るかもしれません。
問題③高齢になってもローンに追われる
住宅ローンを借りる年齢が高くなるということは、返済し終わる年齢も高くなるということを意味します。例えば、30歳で35年ローンを組めば完済時の年齢は65歳。しかし、35歳で35年ローンを組んだ場合はそれが70歳になります。最悪の場合、仕事をリタイヤしたあとも住宅ローンに追われる可能性があるんです。
問題④土地が見つかりにくくなる
家づくりのタイミングが遅くなると、土地が見つかりにくくなります。なぜかというと、子どもの転校を避けるために土地探しのエリアが限定されるからです。狭いエリアの中だと、希望の土地が見つかる確率も低くなります。小学校入学時に土地を探し始めて、もし土地が見つかったのが5年後となったら、もうすぐ卒業です。
問題⑤子どもと新居で過ごす時間が短くなる
例えば、3才の時に家を建てたとすると、15年は一緒に住むことができます。でも、もし中学校入学時の12歳の時であれば、あと6年しか一緒に住める時間はありません。しかも、中学・高校に上がると家で過ごす時間はグッと短くなってしまいます。
部活や塾に加え、高校生になれば通学に時間がかかることも。その結果、せっかくの新居で一緒に過ごす時間が短くなってしまうんです。
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