こんにちは！桧家住宅の續(ツヅキ)です。
この話は朝の出勤途中にテレビでやってた“そうだったのかネタ”です。
歯磨きをした後、うがいをしますよね？私は歯磨き粉が口の中に残らないよう、5回くらいうがいしてたんですが、それって間違いらしいんです。軽く口をゆすぐくらいでOK、というのが正解。
なぜ何度もうがいをするのが間違いかと言うと、歯磨きに含まれるフッ素などの歯を守るために有効な成分が流れていってしまうからなんだそうです。
今までの私の常識が覆されてしまったんですが、理由を聞けば納得。それ以降は正しい歯磨きを実践してます。
こんな風に、これまで当たり前だと思ってたことも実は間違ってたということってありませんか？家づくりでもよくあるんですよ。例えば、家を建てる時の土台(基礎)の部分はコンクリートを流し込んで工事をします。
その後基礎をブルーシートで覆ってしばらくそのままにするんですが、ブルーシートで覆う理由ってご存知ですか？
｢基礎を雨で濡れないようにするため｣
実は私も最初そう思ってました。でも、これって間違いだったんです。本当の理由はこれです。
理由は｢水分を保つ｣ため
ブルーシートで覆われているものを見ると何となく濡れちゃまずいものって思いがちですよね？例えば、台風の後で瓦が飛んでしまった屋根とか。でも、基礎をブルーシートで覆うのは雨に濡れないためじゃありません。ブルーシートで覆う理由は、｢乾燥を防ぎ水分を保つ｣ためなんです。
基礎はコンクリートでできてるんですが、最初はミキサー車から流し込む時はドロドロの状態で流し込みます。ドロドロの状態なので、乾燥させることで固めるのでは？と思われがちですが、そうではありません。
基礎はコンクリートと水分が化学反応を起こして固まっていくんです。つまり、ブルーシートで基礎を覆うことで水分の蒸発を防いでいる、というわけなんです。
化学反応を起こす際に熱も発生するので、乾燥させるどころか冷ますために水をかけることもあるようです。固まるまでの期間は季節や天候によっても変わってきますが、数日かかるのが一般的です。
もしブルーシートで覆わずに急激に乾燥してしまうと、固まったコンクリートに小さなひび割れが入ってしまうケースがあります。
家が建ってしまうと基礎は簡単にやる直しができません。だから、急激に乾燥しないよう細心の注意を払って作業をします。
水にぬれるとダメな場合も
水にぬれても大丈夫な場合を挙げてみます。
・現場にコンクリートを流し込んだ後
・コンクリートを流し込んで数日たった後の雨
先ほど書いたように、コンクリートが固まる時は水分が必要です。だから、コンクリートを流し込んでしまえば濡れても問題ありません。
一方で、コンクリートが濡れるとダメな場合もあります。それは、｢コンクリートを流し込む最中｣。ミキサー車の中で計算された割合で水分とコンクリートが混ざり合ってますが、ここに雨が降ったりして水分が増えるとそのバランスが崩れてしまいます。
多少の雨なら問題ありませんが、まとまった雨となると品質が低下することもあるので作業を延期する場合が多いです。
まとめ
今日は基礎をブルーシートで覆う理由をご紹介しました。文字通り家の土台になる部分なので、数日かけてじっくりと乾燥させていきます。もしこれから家が建つ現場を見かけたら、ぜひ見てみてください。家づくりの工程には、「そうだったのか！」っていう話が他にもたくさんありますよ。またご紹介させていただきますね。
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